ITアウトソーシング担当を任されるにあたって読んだ本
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自身ITインフラ系エンジニアですが、いきなりITアウトソーシング請負プロジェクトのPM(メンバーなし)を任されてしまい、一夜漬け的にその業界を学んだり、PM関連の勉強をしてみてよかった本、役に立たなかった本を列挙。
[目次]
ITアウトソーシング全般
(1)ITアウトソーシング戦略(おすすめ度☆☆★)
- 作者: キャシー・M.リピン,レオナルド・R.セイルズ,Kathy M. Ripin,Leonard R. Sayles,NTTデータ経営研究所
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2000/09
- メディア: 単行本
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そのためオススメ度は「1」。読者としてアウトソーシングを考えているユーザ企業がターゲットの内容であり、戦略立案時〜プロジェクト中に起こりうる問題と対策について列挙されている。
(2)アウトソーシングの正しい導入マニュアル(おすすめ度☆★★)
アウトソーシングの正しい導入マニュアル<アウトソーシングの正しい導入マニュアル> (中経出版)
- 作者: 石川和幸
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: Kindle版
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最後に契約書のテンプレートなどもついており、実利用性がある。また、内容が非常に簡易的かつ包括的に書かれており短期時間でアウトソーシングとはなんぞや、コアビジネスはアウトソーシングすべきではないなど、現実味がある内容が多く、結構アウトソーシングの戦略立案から完了、その後のポイントを抑える意味では非常に良い本。
(3)ユーザ企業にとってのITアウトソーシング(おすすめ度☆★★)
- 作者: 野村総合研究所システムコンサルティング事業本部
- 出版社/メーカー: 野村総合研究所
- 発売日: 2003/07
- メディア: 単行本
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またITならではのSLAなどアウトソーシング後のPDCAのまわし方など、ベンダーをうまく使うためのよりよいアウトソーシングにするためのヒントが多く記載されている。
(4)IT Outsourcing – 11 Short Steps to Success: An Insider’s View(おすすめ度☆★★)
- 作者: Richard Cribb
- 出版社/メーカー: Bite-Sized Books Ltd
- 発売日: 2015/08/05
- メディア: Kindle版
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(5)図解CIOハンドブック(おすすめ度★★★)
- 作者: 野村総合研究所システムコンサルティング事業本部
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/12/13
- メディア: 単行本
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情シスとは何か、彼らの求めるもの、彼らの目指すもの、一般的な課題がわかりやすく書かれており、ITアウトソーシングプロジェクトをすすめる上で情シスの管理職と話しを合わせる際に、知っておくべきことが書かれている。
どちらかというと現場レベルでしかものを見てなかった私なので、こういった切り口で、鳥瞰図的にCIOの頭の中を見るには非常に良い機会となったので★3つ。
PM系の本
(6)はじめてのPMBOK(おすすめ度★★★)
- 作者: NECラーニング株式会社
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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PMBOKの概要やエッセンスがまとまっているものであり、おそらくPMBOKの中には理想はそうだけど現実的に使わないツールもいっぱいあるだろうと予想されるが、この本に書かれているものは、結構現実的に使えるにPMネタが多い気がした。
こちらも現場レベルの人間がPMがいつも何を考えているのかを理解するためてもしても非常に良い本。スコープをちゃんと定義しろとか、リスクを管理しろとか当たり前のことが書かれているが、そういった当たり前のことが淡々と列挙されているので、改めて日ごろやっていることの位置づけが理解しやすくなる。
(7)UMLモデリング入門(おすすめ度☆☆☆)
- 作者: 児玉公信
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/04/24
- メディア: 単行本
- 購入: 13人 クリック: 94回
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(8)7つの要素で整理する業務プロセス(おすすめ度★★★)
7つの要素で整理する業務プロセス (for Mutual Interest SERIES)
- 作者: 筒井彰彦
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2006/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 124回
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(9)実務で役立つWBS入門(おすすめ度☆☆★)
実務で役立つWBS入門 (プロジェクトマネジメントマガジン)
- 作者: Gregory T. Haugan,伊藤衡
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2005/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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WBSはいつも作っていますが、いつも迷うのはレベル3以下をどう管理するか。たいてい作業明細として別資料で管理するけど、いつも重複項目や動詞、体言ドメとか表現に困ったりして適当になっていくのであるべき論を学ぶために読んだ。
その他
(10)社内政治の教科書(おすすめ度☆★★)
- 作者: 高城幸司
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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感想
BPOビジネスは、ベンダーとして、多岐にわたるスキルが求めれる
派遣法、ITリテラシー、プロジェクト経験、契約、人間関係トラブル解消、交渉力、PDCA管理が主な業務。そのため、アウトソーシングのアウトプットがITソフトウェアやシステムと異なり、業務の仕組み自体が納品物になる。なので、必要となるスキルはコミュ力と、文書作成力、法律など多岐に渡るので、薄く広く経験が必要。
顔は仏、心は鬼じゃないとやっていけない
BPOにより仕事を奪われる社員の気持ち、仕事を奪うことを業者に頼む管理職の気持ち、コストを下げ生産性を上げることを重視する経営陣への対応、交渉などどっちかというとITスキルよりプロジェクト運営にはそういったことが多々発生する。ドライにやればいいじゃんという話でもなく、現場の人に業務を教えてもらわないと引き継ぎができないため、仕事がなくなる人との信頼関係を作らなければいけない。