【Excel】近似曲線を使った、データ予測の方法(グラフ出力)
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システム屋さんをやっていることもあり、データの増加量や処理時間等を予測することがよくあり、この近似値計算を使うといろいろと面倒な計算を省けそうなので試してみました。
そのExcelの操作方法を使い方を以下に記載します。
データを用意し、グラフを作成する
左下のようなデータを用意。あとはそれらで右のような棒グラフを作成する。続いて、グラフのバーを右クリックし「近似曲線の追加」をクリックします。
「近似または回帰の種類」で、一番適切な(適切って微妙な表現ですが、「指数近似」または「線形近似」を選んでグラフにより沿っている線を選べばよいかと思います。
以下のように線が挿入されます(上記で「指数近似」を選びました)
未来のデータを予測する
例の場合「6」にあたるデータを予測したいので、近似曲線を右クリックから「近似曲線の書式設定」を選びます。
「予測」の「前方補外」に1を入れます(ここで入れる数字は予測したい未来のデータの数です)
以下のように1つ先のデータを含めた近似曲線になります。
これだけでは、上の赤丸のように具体的な値がわからないのでGROWTH関数(指数曲線で使用)で実際に「6」の値を計算します。以下のように指定します。
予想値が入るので、グラフの範囲を6まで含めるよう変更するなどして、グラフに反映させます。以下では「6」に関しては手動で色も変えています。
なんと便利な世の中。見ての通り過去のデータを元に将来を予想するわけで、外部環境の変化なども別途考慮する必要がありますが、パッと出して!ッて言われた時によいもんですね。
なんとなく指数関数は、よっぽど過去データが無いと、関数自体が信用出来ない気もするので、線形のほうが安全なのかなと感じたりしています。
こういうのいじっているとホント、いろんな予想方法があるわけで、自分の都合にあわせたアウトプットの見せ方が数字に基づきできちゃうから、分析結果を見る人は気をつけないとですね。
- 作者: 吉田拳
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参照
連続データを予測する - Excel
GROWTHは指数曲線でしたが、線形などの場合について詳細が書いてあります。
- FORECAST 値を予測する
- TREND 直線に近似される値を予測する
- LINEST 既存のデータから直線を計算する
- LOGEST 既存のデータから指数曲線を計算する