"Diary" インターネットさんへの恩返し

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【SAP】SAPとHyper-Threadingについて(windows server)



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MSのブログによると、HWベンダーがサーバのSAPのベンチマークテストをするときは、ハイパースレッディングをオンの状態での測定している場合が大抵であるとしている(以下)。特に並列処理が多い(アクティブユーザ数が多いなど)ユーザベースのサイジングをしている場合、ハイパースレッディングをオンにしていないと、予定していたパフォーマンスを期待できない可能性がある。ほとんどのサーバはデフォルトがオンとのことで特に意識する必要はないけど、CPU待ちとかが長くなっている場合、ここをチェックするとよいかもしれない。

ハイパースレッディング=1つのCPUを論理的に複数のプロセス処理ができる。バッチ処理とか早くならないけど、並列処理(複数ユーザの処理)とかに効果がある。

2. Sizing based on SAPS which is done by Hardware vendors for certain server models usuallyincludes SMT. Looking at the latest published SAP SD benchmarks one will realize immediately that SMT was turned on according to the CPU Information ( # processors / # cores / # threads ).The goal is to achieve the maximum amount of SD workload. Including SMT for sizing implictly means that customers will turn it on(SAP NetWeaver and Hyper-Threading on Windows Servers : to be or not to be)

 

 

 

[補足]

SAPアプリケーションは、ハードベンダーがSD(販売管理)の処理を実際にサーバ上で実行して、自社のハードウェアのスペックをSAPS値というもので表現する。

どのハードベンダーもサーバのスペックをSAPS値で表現するので、パフォーマンスを共通の指標でサイジングできる。

 

1SAPS=100明細行/時 という意になり、1000SAPSの処理能力のCPUを10個持つサーバの能力は単純計算で10,000SAPS(1,000,000明細行/時)の処理能力を持つマシーンとなる。

(ただし、CPUのアーキテクチャによって追加すれば追加するほど比例して処理能力が増えるものもあれば(IA64)、伸びが悪いものもある(x64)。)

 

具体的な例として、QuickSizerで1000SAPSと算出された場合は、業務要件が100,000明細行/時となり、この要件を満たすサイズのサーバが必要ということになる。

 

QuickSizerの前提として平均応答時間2秒以下が想定されている。現実的な運用では平均応答時間は2秒や若干遅く感じられる可能性もあるため、算出された必要SAPS+αを見込んだほうがよい。

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